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頭の中の感想置き場

映画、アニメを中心に感想や想いを綴っていきます

【2015年ベストテン&ワーストテン企画】2015年映画ベストテン

さぁ今年も鑑賞してきた映画やアニメを振り返る季節がやってきました。皆さんは今年はどんな映画やアニメを鑑賞しましたか?面白かった作品やつまらなかった作品などいろいろな作品があったと思います。というわけで僕もベストテン&ワーストテン企画をやりたいと思います!今回は映画、アニメに関して5つのランキングを作り上げて発表したいと思います。第1弾は「2015年映画ベストテン」です。

 

 

まず今回のベストテンにエントリーできる映画についてですが、この条件を満たした映画でベストテン決めたいと思います。

 

  • 2015年1月から2015年12月に劇場公開された映画
  • 2015年1月から2015年12月に発売されたディスクスルー映画
  • 2015年1月から2015年12月にNetflixで配信されたNetflix制作のオリジナル映画

 

当たり前ですがこのレギュレーションを満たしていても僕が鑑賞していない作品は選考対象外です。また劇場での鑑賞、レンタルDVDでの鑑賞など鑑賞方法は限定しません。今年は89本がエントリー対象作品となりました。

 

それでは第10位から発表していきたいと思います。

 

 

第10位:007 スペクター

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今年は「コードネーム U.N.C.L.E.」や「キングスマン」、「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」などかつてないほどにスパイ映画が公開され、我々を楽しませてくれた。そしてスパイ映画の大御所である007はシリーズへの原点回帰をを貫きながら、ダニエル・クレイグ版007シリーズ3作への区切りをつける。完成度では「キングスマン」や「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」に劣ると批判されがちだが、どのシーンを切り取っても007らしさが溢れ、熟成されたヴィンテージ感とエレガントさに包まれる…そんな至極の時間がたまらなく、その隙の多さも愛おしい。やはり僕の中のスパイはジェームズ・ボンドだ。

 

 

第9位:野火

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澄んだ青空が広がり、輝く緑と美しい花々が生い茂る熱帯雨林には泥と血に塗れた人々で埋め尽くされ、戦争という狂気に満ちた世界が広がっていた…塚本晋也は主人公の田村が体験したフィリピンのレイテ島の禍々しい悪夢をドラッギーな空間と暴力的な惨状で描き出す。何も食べる物がない飢餓感、いつ敵に命を奪われるのかという切迫感、どこまでも終わりの見えない戦いへの疲労感、蛆まみれの死骸、そして人が人でなくなってしまう地獄のような現実…映像から放たれる暴力性と極限状態で問われる人間性は今まで見てきた戦争映画のそれとは比べ物にならないほどに強烈だ。実は初めて塚本晋也監督作品を鑑賞したのだけれど、その圧倒的なパワーに完全にやられた。

 

 

第8位:海街diary

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もう「この4姉妹の何気ない生活をずっと見ていたい」の一言に尽きる映画だ。四季の移ろいを感じながら普通に学校や仕事に向かい、4人で揃ってご飯を食べて日々を過ごしていく当たり前な日常はこんなにも愛おしく、新たな妹を迎えた3姉妹が家族になっていく過程はなんてきめ細かいのだろうか…4人の女優陣の細かい仕草や掛け合いだけでもいろいろ考えを巡らせたくなる。そして血のつながりでは測れない家族という関係性の不思議さ、死や別れをゆっくりと積み重ねながら紡がれていく人生など普遍に満ちたメッセージも胸に沁みる。なんというかいい意味で永遠に終わりが見えない映画だと言えるかもしれない。

 

 

第7位:心が叫びたがってるんだ。

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今年は「バケモノの子」などの大作系から「ラブライブ!」など深夜アニメ発の作品まで様々なアニメ映画が公開され、一方実写映画でも「幕が上がる」や「くちびるに歌を」など胸に残る素晴らしい青春映画が誕生した。そんな中でもやはり忘れられないのがこの作品だ。感情や本音を声に出して伝えること、他人の一面を受け入れることへの見苦しさや素晴らしさがきちんと描かれ、心のわだかまりがスッと流れていく。高校生達がミュージカルを作りあげるという内容は実写でもできそうな内容に思われがちだが、アニメだからこそ高校生達のリアルな描写が誠実に描くことができ、ストレートに言葉や歌の持つパワーが伝わる…新たな青春映画の誕生だ。

 

 

第6位 :イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

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天才だが協調性のないアラン・チューリングは集められた仲間と共に時に衝突し、厳しい選択を迫られならがも解読不可能と言われたドイツ軍の暗号エニグマの解読に挑む。そして3つの時系列をまるでパズルを作り上げるかのように描かれるアラン・チューリングというの男の生涯が描かれ、全ての点と点が繋がった瞬間にどうすることもできなかった苦悩や孤独、普通を演じ続けなければならなかった人生が浮き彫りになり、やり場のない怒りと悲しみがこみ上げる。果たして世界は変わったのだろうか?ヒロインのジョーンがアランに最後に言う台詞が未だに忘れられない。今作の脚本家がアカデミー賞授賞式で話したスピーチも是非聞いてほしい。

 

 

第5位:ナイトクローラー 

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なんと危険な匂いがする映画なのだろうか。学歴も仕事もないルイスは報道パパラッチという仕事を見つける。彼は過激な事件映像を求め続けるテレビ局と視聴者のニーズに答え、自分が社会的に成功するためにもっともらしい社会啓発や報道の正義をかざして不法侵入や妨害工作など常軌を逸した行動を取る。倫理観が欠如したルイスが目的意識の高さを見せつけて成り上がっていく様はもはや痛快の域に達し、野心をむき出しにしていくことこそが美徳とされる世界は欲深き競争社会、報道機関の過激な野次馬根性とそれを消費し続ける視聴者を痛切に皮肉っていく。エッジの効いた夜のロサンゼルスで繰り広げられる超スリリングなピカレスク・ロマンだ。

 

 

第4位:フォックスキャッチャー

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アマチュアレスリング金メダリストである兄のデイヴ・シュルツと弟マーク・シュルツ、大金持ちのジョン・デュポンが織りなす静かな狂気を描く。確かにジョン・デュポンが起こした凶行はもちろん許しがたいことだ。だが誰にも認められなず人望も愛もない孤独で悲しい人生を歩んできたジョンにどうしようもない悲しみを感じずにはいられないし、偉大な兄の影に隠れて誰も自分を見てくれないことを嘆くマークとの奇妙な関係性も胸をしめつけられる。そしてシリアスで冷たい雰囲気をまといながら地位も境遇も違う孤独な変人達に対して愛のある視点で描き出すベネット・ミラーの作風の素晴らしさが際立つと共に、大好きなスティーヴ・カレルの怪演が頭から離れない。

 

 

第3位:マッドマックス 怒りのデス・ロード

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火薬量MAX、誰か実際に死んでいるのではないかと思ってしまうCGなしの度胆を抜かれるようなアクションの連続攻撃、ウォーボーイズや戦意鼓舞のための大スピーカー装備した火を放つエレキギター車などの圧倒的な世界観とビジュアル、女将軍フュリオサと独裁者イモータン・ジョーの子産み女たちが女を憎む男達からの解放に挑む「ゆきて帰りし物語」、ジャンキーXLによる過激なスコアから放たれる音撃…見ていてなぜか涙が出ていた。見終わった時にはなぜ涙が出てきたのか分からなかったのだが、多分ここまで完璧に作りこまれていて、新たな驚きに溢れている狂った映画を初めて劇場で目撃できたからかもしれない。マッドマックスがまた映画の歴史を変えてしまったのだ。

 

 

第2位:セッション

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音楽映画ベストテンの時にも書いたが、今作を見ていると高校時代に吹奏楽部でパーカッションパートに所属していた頃を思い出す。ストイックな音楽の世界で偉大なジャズドラマーになることに囚われたアンドリューと完璧のために鬼畜の所業を加えるフレッチャーの壮絶なかまし合いは、まるでサイコホラーを見ているかのような偏執的で異常な空間だ。そして普通の社会とは違う論理のもとで成立している芸術の世界で闘争し続ける者達への尊敬と畏怖に震えるのだ。ラストでお互いを喰い尽くそうとせんばかりの迫力のパフォーマンスを経ての悪魔の契約はその尊敬と畏怖の象徴であり、キレのよい編集もあって目が離せない。J・K・シモンズの怪演も見物だ。

 

 

第1位:クリード チャンプを継ぐ男

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今年はスター・ウォーズジュラシック・パークなどかつての名作たちの新たな続編が多く公開されたが、クリードがそれらの感動を軽く超えて行ってしまった。愛する者をすべて失い自分にも死の足音が聞こえ始めたロッキーの孤独に涙、自分の中に眠る闘志に火をつけアポロ・クリードという偉大過ぎる名前に挑むアドニスの戦いに涙、孤独とやりきれない人生を変えようととする二人の絆に涙、お馴染みのトレーニングシーンで涙、想いがぶつかるラストの試合に涙…もう全編号泣しっぱなしだった。シリーズへのオマージュ、スコア、ライアン・クーグラーの演出、役者陣の好演…すべてが完璧だ。ロッキーの意志は今、クリードに受け継がれたのだ。

 

 

…というわけで今年のベストテンは改めてこのようになりました。

 

  1. クリード チャンプを継ぐ男
  2. セッション
  3. マッドマックス 怒りのデス・ロード
  4. フォックスキャッチャー
  5. ナイトクローラー
  6. イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
  7. 心が叫びたがってるんだ。
  8. 海街diary
  9. 野火
  10. 007 スペクター

 

今年は面白い作品が多くてランキングを決めるのが例年以上に難しかったと感じました。だって泣く泣くベスト10から外した映画がこんなにあるんですよ?

 

惜しくも選外になった映画リスト 

 

ほんとこんなに充実した年はそうそうないんじゃないでしょうか? 自分はランキングを作る際、似たような映画は同時にランクインさせることを避ける傾向があるのでランキングに入れたくても入れない映画が結構あったりするのです…(涙)来年も素晴らしい映画がたくさんあるといいですね。忙しいからあまり見れなくなりそうだけど…

 

というわけで2015年映画ベストテンはここまでです。第2弾は2015年映画ワーストテンの予定です。こちらは文句ばかりですがよければ是非お読みください!