頭の中の感想置き場

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【2015年ベストテン&ワーストテン企画】2015年アニメベストテン

まだまだやります2015年ベストテン&ワーストテン企画。第4弾は2015年アニメベストテンです。2015年も多すぎて全てを見るのが難しいほどアニメが放映されて、もう追いかけるのが大変なことに…残念なことだけどいわゆる「0話切り」とか「3話切り」もしょうがないかなぁなんて。そんなわけで個人的に今年面白かったアニメをランキングにしました

 

まず今回のベストテンのレギュレーションについてですが、以下の条件を満たしたアニメでベストテンを決めたいと思います。

  • 2015年1月から12月までに放映されたテレビアニメ
  • 2クールのアニメは2015年内に放送終了したものなら含むことができる(例:2014年秋クールに放映がスタートし、2015年冬クールで放映終了したアニメ)
  • 逆に2015年内に終了しなかった2クールアニメは来年度の選考に持ち越しとする
  • 分割2クールのアニメは2015年内に放映された分のみ選考対象とする
  • 途中で切ってしまったアニメ、そもそも鑑賞していないアニメはもちろん選考対象外

 

ちなみに今回は72本のアニメがエントリー対象作品となりました。それでは第10位から発表していきたいと思います。

 

 

第10位:すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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孤島に建てられたハイテク研究所で起こった密室殺人事件は、1話1話で謎が明らかになったかと思えば新たな謎が生まれていく…謎解きのパートと謎の中心である少女の過去の二つの時系列から、どの情報を提示してどう導いていくのかというミステリーの魅せ方がとても上手で毎週楽しみにさせてもらった。また全編に渡る冷たい雰囲気から人間の面白さが浮かび上がるのも興味深かった。アニメならではの哲学的描写もクールだ。

 

第9位:干物妹!うまるちゃん

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何よりうまるちゃんをはじめとしたちょっと隙の多い女の子達の動きがかわいい。変わった効果音とかキュルキュルと動き回る小さいうまるちゃんのなんとかわいいことか…そして外では才色兼備な女子高生だけど家に帰ると干物女になってしまううまるちゃんとそれに振り回される兄のドタバタな日々は憎たらしくて面白く、きちんと愛が見えるのがまた微笑ましい。同じく妹がいる自分には頷く部分の多いアニメだった。 

 

第8位:Classroom☆Crisis

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なんかあまり話題になってないっぽいのがすごく悲しいのだが…高校生サラリーマンの汗と涙の青春を描きながら、アニメなら描かないような企業の政治的駆け引きなども描かれていてすごくフレッシュだったし、モノづくりに挑む人たちの矜持やフロンティア精神もしっかり描かれていてすごく面白かった。後半に明らかになるある秘密含め少し前にやってたTVドラマっぽい感じもいいと思う。

 

第7位:下ネタという概念が存在しない退屈な世界

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下ネタやエロを扱ったアニメは数多くあるけれど、ここまでぶっ飛んだ設定と内容なのは多分見たことない。OPからEDに至る全てにおいてギリギリのラインを攻めるその姿勢に感服した。あと下ネタが抑制されている世界が表現が規制されつつある世界という皮肉にもなっているのもちょっと上手いなと感じた。また下ネタばかり言ってるくせに直に見るとすごく恥ずかしそうなヒロインも個人的にグッときた。

 

第6位:デス・パレード

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ビリヤードやダーツなど死を賭けたゲームを通じて既に死んでしまった人間達の記憶や人間性をひも解いて、彼らを天国か地獄に導く裁定者…各話繰り広げられるいろいろな生き様や価値観の面白さが光ると同時に、感情はないが誰よりも人間を愛する裁定者と謎のアシスタントの物語も深い物がある。全編に渡ってダークで大人な雰囲気が貫かれているのも個人的に素晴らしかった。こういうアニメもっと増えていいと思う。

 

第5位:ワンパンマン

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全ての敵を1発のパンチだけで倒してしまう最強のパワーを持った男のシュールすぎる活躍と立て続けに起こる世界の危機とのギャップがすさまじくて独特な可笑しみを生んでいる。そして個性的なヒーロー達のキャラクターも見ていて面白く、TVアニメとは思えないほどよく動きまくる爆発と戦闘シーンのクオリティもすさまじくてアニメ的な快感もバッチリだ。ヒーローがヒーローであることに直球で挑んでいるのも高評価だ。

 

第4位:血界戦線

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異界の民と地球人が共存する霧の街ニューヨークを密かに守る組織に所属することになった特殊な目を持つ主人公のほろ苦い成長や個性的でかっこいいキャラクター達の掛け合いの面白さなどまるで映画を見ているかのような見ごたえがある。またどうしても説明過剰になりがちな所を大胆な省略やテンポ感で魅せると言うのも映画を見ている感覚に近い。これはすさまじい作品だ。

 

第3位:ユリ熊嵐

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幾原邦彦らしい独特な世界観やモノローグ、時系列シャッフルで描かれる女の子同士の恋、クマと人間の禁断の恋…異質な者を排除し続ける社会構造の中でも彼女達は百合の華を開かせ葛藤していく彼女達の強い意志、純粋さに感動した。そんな彼女達の姿を通じて、物語の考察や百合についてなど考えることを絶えず促してくれる。百合というジャンルを現代的な物語に昇華させたアニメといえるかもしれない。

 

第2位:SHIROBAKO

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アニメ業界に入ったばかりの女の子5人の成長を通じてアニメ作りの楽しさや苦しさがきちんと描かれていてとても興味深いと同時に、そんな業界で自分の夢に挑み続ける主人公達がまだ学生の自分には深く刺さった。そして1本のアニメを作るために様々な人がそれぞれの情熱を捧げているのがすごくアツい。しかもみんな個性的でキャラクター達の掛け合いがまた面白い。水島努の演出やこだわりぶりも素晴らしかった。

 

第1位:響け!ユーフォニアム

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吹奏楽部員としてはやはりこのアニメを推さずして何を推すのかという気持ちだ。何気ない練習風景やオーディション、部員同士の不和や仲間の退部、コンクール前の緊張…すべてがリアルで自分が経験したことばかりで思わず胸が熱くなる。また主人公達の百合ではないライバル関係、青春が懐かしくもありかっこよくもある。そんな彼女達の心象を京アニ特有の美しくきめ細やかな描写が雄弁に語ってくれる…素晴らしい。

 

 

…というわけで今年のベストテンはこのようになりました。

 

  1. 響け!ユーフォニアム
  2. SHIROBAKO
  3. ユリ熊嵐
  4. 血界戦線
  5. ワンパンマン
  6. デス・パレード
  7. 下ネタという概念が存在しない退屈な世界
  8. Classroom☆Crisis
  9. 干物妹!うまるちゃん
  10. すべてがFになる

 

傾向としてはやはりストーリーとアニメ的快感がある作品は印象に残りやすいですね。あまり自分のアニメの好みなどは意識していなかったのですが、今回ランキングを作ってみて自分の傾向が掴めたのはいいことだなと思います。ちなみにベストテン候補に入れていた作品は以下の作品です。

 

惜しくも選外にしたアニメリスト

 

あと勿体なかったなと感じたのが「四月は君の嘘」と「少年ハリウッド」を時間の関係で泣く泣く切ってしまったこと。たぶんこの2作は評判を聞く限り、ベストテン候補どころかランクインの可能性も十分あり得たような気がしましたね(特に四月は君の嘘)

 

というわけで2015年アニメベストテンはここまでです。最後となる第5弾は2015年アニメワーストテンです。アニメワーストテンは映画ワーストテンのときよりいろいろ文句言われそうでちょっと怖いですが…でもやります!(笑)