【2016年ベストテン&ワーストテン企画】2016年アニメベストテン&ワーストワン
2016年ベストテン&ワーストテン企画もこれで最後です。最後は2016年アニメベストテン&ワーストワンとなります。去年通りならベストテンとワーストテンを出すのですが、今年はワーストに関しては1作のみ選出にしました。そして今後はワーストテン選出は廃止にしようと考えています。
なぜワーストテン選出をやめることにしたのかというと、1つは見る本数が減少したこと。特に今年は春アニメを丸々すっとばしてしまってそんなに多くの作品を見ることができなかったため、ワーストテンまで作品を選出することが難しくなってしまい、結局キリよくするためにワーストワンにするにしました。そして今後も見る本数が減少する可能性を考えるとワーストテン選出は難しくなってしまうと思います。
そしてもう1つの理由として視聴方針の変化です。これまではつまらない作品にぶち当たっても意地でも見てやろうとしていましたが、つまらない作品に1クール分の時間を費やすのは結構苦痛だしダレるんですよね…映画なら映画館で見るとなるときちんと集中できる環境があるし、2時間ぐらいなら我慢できるんです。恐らく自分のプライオリティが「映画>アニメ」なのも大きいかと思うのですが…よって今後はつまらない作品と思った作品はどんどん切っていく方針にチェンジしていこうと考えています。しかしいくら切ったアニメがつまらないからって全話見ていないのに「つまらん!」と声高に書くのも何か違う気がする…それならいっそワースト廃止でいいやという結論に達しました。まぁツイッターで愚痴を吐き出すことはあるかもしれませんけど(笑)
というわけで最後のワーストを含めたベストテンを発表していきましょう。
まず今回のベストテン&ワーストワンのレギュレーションについてですが、以下の条件を満たしたアニメでベストテンを決めたいと思います。
- 2016年1月から12月までに放映されたテレビアニメ
- 2クールのアニメは2016年内に放送終了したものなら含むことができる(例:2015年秋クールに放映がスタートし、2016年冬クールで放映終了したアニメ)
- 逆に2016年内に終了しなかった2クールアニメは来年度の選考に持ち越しとする
- 分割2クールのアニメは2016年内に放映された分のみ選考対象とする
- 途中で切ってしまったアニメ、そもそも鑑賞していないアニメはもちろん選考対象外
ちなみに今回は50本のアニメがエントリー対象作品となりました。「50本も見ていてワーストテン出ないの?」となるかもしれませんが、そこまで怒りを覚えるような作品がなかったのです…それでは第10位から発表していきたいと思います。
第10位:NEW GAME!
日常系アニメは見ていて癒される反面、甘ったるい展開がダラダラ続いて退屈に感じることも多い。そんな中、今作は女の子達の微笑ましい掛け合いを堪能しつつ、社会人としての成長、スキルアップ、ゲーム制作の裏側などもきちんと描かれるため、1本のアニメとしての見応えがしっかりある。もちろん動画工房らしい可愛らしい動きも相変わらず素晴らしく、個人的には最高のバランス感覚で作られた日常系アニメだと思う。
第9位:おそ松さん
まさかあの「おそ松くん」がこのような形で大ヒットするなんて誰が想像しただろうか?赤塚不二夫のデザインはそのままに、個性豊かなダメ人間に愛を向けつつ、全方位的にブラックなギャグや下ネタを振りかざす様は痛快そのもの。そしてヌルヌル動く作画は本気そのものである。話数によって出来不出来はあるものの、十分上質なギャグアニメである。本気で馬鹿をやってる作品はやはり面白い。
第8位:Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
吉祥寺を舞台に接点のないオカルトな人間達が怪事件の暗部へと近づいていく様はクトゥルフ神話TRPGリプレイ動画を見ているような不気味さとワクワクに満ちている。そこに声優陣の早口でまくし立てられる掛け合いと、ハッとさせられる演出と音楽の力が合わされば上質なサスペンスアニメの出来上がりだ。終盤は謎を回収したのか分からないほど駆け足に突き進むものの、毎週ワクワクしながら展開を待ちたくなるアニメだ。
第7位:うどんの国の金色蹴鞠
久しぶりに地元の香川に帰ってくると、そこには狸の姿をした少年がいた…様々な引っかかりを感じたまま上京していった主人公は狸少年や友人達と過ごしていくうちに、その引っかかりと少しずつ向かい合い、家族や愛情の温もりに気付いていく。香川県の魅力を引き出しながら家族や故郷へのわだかまりや後悔に優しい眼差しを向けた良作だ。また狸少年が好きなアニメを本編と連動させるというのもニヤリとさせられた。
第6位:91 Days
復讐に憑りつかれた青年は裏切りと血みどろの抗争を繰り返しながらマフィアの懐へと潜り込み、復讐相手のボスは彼を友人のように信頼していった…まさかテレビアニメという枠で「ゴッドファーザー」のようなマフィア映画を見ている興奮を味わうことができるとは思ってもみなかった。破滅へと突き進んでいく様や物悲しいクライマックスがもたらすカタルシスはもはや1本の映画と何ら変わりない。
少年兵の目を通じて見る世界は支配と搾取による格差社会と戦争を連想させ、そんな世界において結束力を駆使して戦争の中心となっていく少年兵はとてもヒロイックでありながら破滅の匂い漂わせる…「機動戦士ガンダム SEED DESTINY」ぶりに見始めたガンダムシリーズはとても硬派で荒々しく、それでいて丁寧に描かれた戦争ドラマだ。今後彼らがどうなっていくのか非常に楽しみで仕方がない。
第4位:ユーリ!!! on ICE
選手達の想いがぶつかる氷上の闘い、コーチと選手を超えた深い信頼関係、目指すべき高みを分かち合ったライバル…フィギュアスケートの知識がなくともハマってしまう熱いストーリーテリングや滑らかな作画で描かれるフィギュアスケート描写は見る者を釘つげにする。評価の分かれ目であろう過剰なブロマンス要素もまた彼らの熱い情熱や意志の表れとしてむしろ好ましく思える…情熱こそ今作の見所だ。
第3位:ルパン三世 PART IV
30年ぶりに復活したルパン三世テレビシリーズは、あのハードボイルドさそのままに現代的なアップデートを遂げて帰ってきた。スリルと人情味溢れるバラエティ豊かなストーリー、セルアニメらしい渋みのある作画、渋くてオシャレな音楽とセリフ回し、魅力的なルパン一味と新キャラクター達…「最高にかっこいいアニメとはこういうことだぜ」と言わんばかり色気を放つ新シリーズに僕は完全に心奪われたのだった。
第2位:響け!ユーフォニアム2
ある出来事に囚われた2年生、誰よりも尊敬する先輩の秘密、後悔をぶちまける姉、全国大会への想い、友情を超えたライバル…誰もが様々な思いや葛藤と出会い、成長し、向き合っていく。きめ細かな演出やリアルな吹奏楽部描写も更にパワーアップし、前作以上に深い人間ドラマが描かれていく。今作で描かれた葛藤や想い、そしてかけがえのない1年に何度も涙した。
第1位:昭和元禄落語心中
生き方も考え方も違う2人の落語家は同じ師匠の元から旅立ち、よき友として、時にライバルとして渡り歩く。だがその関係性は2人が愛した女もろとも儚く散り、残された落語家は落語への心中を心に決める。そして声優陣の素晴らしい演技、迫真の落語シーン、味わい深いジャススコアによって物語は更に深みが増す。テレビアニメでこんなに心が締め付けられる思いを味わったのは初めてである。続編も楽しみだ。
…というわけで今年のベストテンは以下のようになりました。
- 昭和元禄落語心中
- 響け!ユーフォニアム2
- ルパン三世 PART IV
- ユーリ!!! on ICE
- 起動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- 91 Days
- うどんの国の金色蹴鞠
- Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
- おそ松さん
- NEW GAME!
ちなみに惜しくも選外にしたアニメは以下の通りです。
- 灰と幻想のグリムガル
- デュラララ!!×2 結
- ジョーカーゲーム
- 終末のイゼッタ
- 舟を編む
- ガーリッシュナンバー
- 競女!
- この美術部には問題がある
- モブサイコ100
- 甘々と稲妻
- あまんちゅ
- ReLIFE
- 赤髪の白雪姫 2ndシーズン
- 僕だけがいない街
- テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス
2016年は日常系やラノベ原作、漫画原作、オリジナルアニメなど様々なジャンルから面白い作品と出会えた年だったなと思います。特に冬、秋は個人的に当たりでしたね。毎クール何かしら面白い作品が出てきてくれるので1年とても充実したアニメライフが遅れました。春アニメは「ジョーカーゲーム」しか見ていませんがきっと他にも面白い作品があったことでしょう。来年もどんな面白い作品と出会えるか楽しみです。
それでは最後にワーストワンを発表したいと思います。ワーストワンはこちら!
第1位:タブー・タトゥー
とにかく雑の一言に尽きる。いちいち退屈なギャグシーンを挟んで話の腰を折ってくるあたりから既にイライラするのだが、主人公にとって重要な出来事であるヒロインの死がご都合主義でしかないというお粗末な展開で怒りが頂点に達した。これのどこがかっこいいヒーローなのか?設定だけ凝った中身のない異能バトルアニメを「かっこいい」とするのはもうやめてくれ。
もうワーストはぶっちぎりでこれしかないと思いました。主人公がものすごく無能&作画崩壊しまくっていたクオリディア・コードとか見るに堪えない3DCGが作品と全く合ってないベルセルク、ギャグと絵柄が苦手なRewriteなんかもありましたが、ことごとぐ怒りしか出てこなかったのはこの1作だけです。異能バトルものはあまり好きなジャンルではないですが、今回の場合は度を越して退屈で雑、そしてかっこよくない。元の原作が悪いのか、このアニメが悪いのか定かではないですが、異能バトルアニメは設定に凝るより中身のドラマを大切にして欲しいですね…
というわけで全てのベストテン&ワーストテン企画がこれで終了しました!これからも細々とブログを続けていきたいと思いますのでよろしくお願いします。それでは!