発表!第89回アカデミー賞ノミネーション&予想結果
ついに第89回アカデミー賞のノミネーションが発表されました!今年は渡辺謙やテレンス・ハワードなど様々な映画人が登場する映像によっていつも以上にたんたんとノミネーションが発表されました。
この記事ではアカデミー賞全ノミネーションについて今後の受賞予想のために自分の雑感を記しておくと同時に、自分がノミネーション予想をした8部門の予想結果と照らし合わせてどうだったかを書いていきたいと思います。まぁ正直よく分からない部門もありますがそれはそれで…まずは作品賞からスタート!
作品賞
- マンチェスター・バイ・ザ・シー
- ムーンライト
- ラ・ラ・ランド
- メッセージ
- 最後の追跡
- Hidden Figure
- ハクソー・リッジ
- フェンス
- LION/ライオン 25年目のただいま
まずなんとかノミネート数は予想的中させることができました…まず本数を当てられるのかが第1関門ですね。で肝心のノミネーションですが…やはり製作がギリギリまで続き、会員へのスクリーニングに時間をかけられなかった「沈黙 -サイレンス-」がドロップアウト、そこにデンゼル・ワシントン監督作の「Fences」が入り込んできました。必ずしも素晴らしい作品がノミネートされるわけではないのがアカデミー賞だというのは分かっているつもりですが「沈黙 -サイレンス-」はとても素晴らしい作品だっただけに残念ですね。予想は9作中8作的中。惜しかったな…
監督賞
- ケネス・ロナーガン(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
- バリー・ジェンキンス(ムーンライト)
- デミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)
- ドゥニ・ヴィルヌーヴ(メッセージ)
- メル・ギブソン(ハクソー・リッジ)
監督賞も前述した理由から「沈黙 -サイレンス-」のマーティン・スコセッシが候補落ちしましたね…。そこに飛び込んできたのがあのメル・ギブソン!暴力沙汰や差別発言などで完全に干されていた彼がここで華麗なるカムバックを果たすことに!去年のシルヴェスター・スタローンの立ち位置として授賞式を盛り上げてくれるでしょう。そういえば「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」でシルヴェスター・スタローンがメル・ギブソンを悪役に起用してあげていたことを思い出しますね…いやぁよかった!あとドゥニ・ヴィルヌーヴの初ノミネートも嬉しい!予想は5人中4人的中。ここも惜しかったね…
- ケイシー・アフレック(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
- ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド)
- アンドリュー・ガーフィールド(ハクソー・リッジ)
- デンゼル・ワシントン(フェンス)
- ヴィゴ・モーテンセン(はじまりへの旅)
主演男優賞は5人とも予想的中!恐らくヴィゴ・モーテンセンを予想に入れた人はあまりいないのではないだろうか。受賞は恐らくケイシー・アフレックがそのまま突き進むと思われる。
主演女優賞
- ナタリー・ポートマン(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)
- エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)
- イザベル・ユペール(Elle)
- ルース・ネッガ(ラビング 愛という名前のふたり)
- メリル・ストリープ(マダム・フローレンス 夢見るふたり)
いやぁ今回主演女優賞がまったく予想できなかった…なぜ素直にゴールデングローブ賞を獲ったイザベル・ユペールを入れなかったのか…せめてそこは外してはいけなかったなぁ…。そしてルース・ネッガのノミネートも予想外でした。アメリカ映画俳優組合賞を逃していたから予想から外していたのだが、しっかり入ってきましたね。結果、予想は5人中3人的中でした。
- マハーシャラ・アリ(ムーンライト)
- ジェフ・ブリッジス(最後の追跡)
- デヴ・パテル(LION/ライオン 25年目のただいま)
- ルーカス・ヘッジズ(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
- マイケル・シャノン(Nocturnal Animals)
やはり1番のサプライズはマイケル・シャノンだろう。前哨戦であまり活躍しているイメージはなかったし、ゴールデングローブ賞を受賞したアーロン・テイラー=ジョンソンとの票割れもあったのにノミネートされるとは…役者仲間からの人気が高いのだろう。そして残念ながらイッセー尾形はノミネートから外れてしまいました…とても素晴らしい演技をしているだけに残念である。ちなみに現時点ではマハーシャラ・アリが受賞すると思われる。予想は5人中4人的中でした。ここも惜しい…。
- ヴィオラ・デイヴィス(フェンス)
- ナオミ・ハリス(ムーンライト)
- ミシェル・ウィリアムズ(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
- オクタヴィア・スペンサー(Hidden Figures)
- ニコール・キッドマン(LION/ライオン 25年目のただいま)
助演女優賞も5人全て的中させました!いやぁよかったよかった。ちなみに現時点ではヴィオラ・デイヴィスが受賞すると思われます。ヴィオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサーが並んでいるのを見ると、僕が大好きな映画である「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のことを思い出します。
- マンチェスター・バイ・ザ・シー
- ラ・ラ・ランド
- 最後の追跡
- 20センチュリー・ウーマン
- ロブスター
まさか「ロブスター」が入ってくるとは…ちょっと驚きました。恐らく「ラ・ラ・ランド」VS「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の戦いになりそうだ。個人的に「最後の追跡」のテイラー・シェリダンに頑張って欲しいですね。彼は「ボーダーライン」が素晴らしかったので…。
脚色賞
- メッセージ
- ムーンライト
- フェンス
- Hidden Figures
- LION/ライオン 25年目のただいま
脚色賞は順当に作品賞に関わってくる作品がノミネートされている。ここで「デッドプール」が来たら盛り上がったかもしれないなぁなんて…
長編アニメ映画賞
- ズートピア
- Kubo and the Two Strings
- モアナと伝説の海
- レッド・タートル ある島の物語
- My Life as a Zucchini
長編アニメ映画賞は「SING シング」が候補から外れてスイスのアニメーション「My Life as a Zucchini」が候補入りしました。ちなみに「レッド・タートル ある島の物語」はスタジオジブリ製作のアニメーションなので、スタジオジブリ作品が4年連続ノミネートされたことになります。スタジオジブリは芸術系アニメ映画の普及をこれからも続けていって欲しいですね。でもどうせテレビ番組は「君の名は。」はノミネートされませんでした!ぐらいしか報道しないんでしょうね…。そういえばずっと僕は「「君の名は。」がノミネートすることは絶対ない!」と断言し続けていたのですが、実は内心ノミネートされたらどうしようかとビクビクしていました…ほんと予想通りになってよかったです(笑)予想は5作中4作的中でした。これまた惜しい…。
短編アニメ映画賞
- 盲目のヴァイシャ
- ひな鳥の冒険
- Borrowed Time
- Pear Cider and Cigarettes
- Pearl
すいません、全く存じ上げない作品ばかりで何も書けない…。どうやら「盲目のヴァイシャ」はショートショートフィルムフェスティバル&アジアで上映されていたようです。「ひな鳥の冒険」は「ファインディング・ドリー」と同時上映されていた短編アニメーションですね。実写と変わらないような映像で驚いた記憶があります。
撮影賞
- ムーンライト
- ラ・ラ・ランド
- メッセージ
- LION/ライオン 25年目のただいま
- 沈黙 -サイレンス-
恐らく撮影賞は「ラ・ラ・ランド」と「ムーンライト」の一騎打ちになりそうな予感。でも「メッセージ」も捨てがたいし、唯一ノミネートされている「沈黙 -サイレンス-」にも頑張ってもらいたいところ…
編集賞
- 最後の追跡
- ムーンライト
- ラ・ラ・ランド
- メッセージ
- ハクソー・リッジ
編集賞も「ラ・ラ・ランド」と「ムーンライト」の一騎打ちになっていくと思われる。そういえば前回の記事で三つ巴の戦いになると書いたけれど、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はあまりノミネート数は多くないのね。
美術賞も「ラ・ラ・ランド」が強そうだ。でも同じくハリウッドを題材にした「ヘイル、シーザー!」がノミネートされているが票割れとかは…さすがにないか。そして「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」がノミネートされている。ハリポタファン的には嬉しい結果ではないだろうか。
衣装デザイン賞
- ラ・ラ・ランド
- ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
- マリアンヌ
- マダム・フローレンス 夢見るふたり
候補作品を見てみるとどれもきらびやかなドレスがイメージできる作品ばかりとなっている。個人的には「マリアンヌ」が入ってきたのは嬉しいかも。だが恐らくここも「ラ・ラ・ランド」がかっさらっていくだろう。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
- 幸せなひとりぼっち
- スーサイド・スクワッド
- スター・トレック BEYOND
外国語映画賞にもノミネートされている「幸せなひとりぼっち」はどうやらスウェーデンの映画で日本でも最近公開されていたようですね。まだまだ知らない映画がたくさんあるなぁ…。「スーサイド・スクワッド」はハーレイ・クイン&ジョーカーの白塗りメイク&ギラギラ衣装とかキラー・クロックの特殊メイク、「スター・トレック BEYOND」はジェイラとクラールの特殊メイクが評価されたのかな?
視覚効果賞
- ジャングル・ブック
- バーニング・オーシャン
- ドクター・ストレンジ
- Kubo and the Two Strings
- ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー
視覚効果賞にはやはりというべきか「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」がノミネートされてきましたね。他にも「ドクター・ストレンジ」とか「ジャングル・ブック」などディズニーが制圧してますね。アニメ映画から「Kubo and the Two Strings」が入ってきたのも嬉しいですね。おそらく賞もそのまま獲ってしまいそうな予感。
録音賞
録音賞は戦争映画が強いイメージがあるけどまさか「13時間 ベンガジの秘密の兵士」も入ってくるとは予想外でしたね。日本ではマイケル・ベイ監督作品なのにビデオスルーという不遇な目にあっていますですが、とても壮絶で迫力のある作品なので是非見て欲しいですね。受賞は「ラ・ラ・ランド」か「Hacksaw Ridge」かのどちらかでしょうか?
音響編集賞
- ラ・ラ・ランド
- ハクソー・リッジ
- メッセージ
- バーニング・オーシャン
- ハドソン川の奇跡
爆発の音などの音響設計という意味では「Hacksaw Ridge」と「バーニング・オーシャン」が強そうだし、音楽が題材であるという意味では「ラ・ラ・ランド」が強そうですね。「ハドソン川の奇跡」がノミネートされたのには驚きました。
作曲賞
- ジャスティン・ハーウィッツ(ラ・ラ・ランド)
- ミカ・レヴィ(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)
- ハウシュカ&ダスティン・オハロラン(LION/ライオン 25年目のただいま)
- ニコラス・ブリテル(ムーンライト)
- トーマス・ニューマン(パッセンジャー)
作品のパワーや知名度もそこそこあるヨハン・ヨハンソンが候補から漏れ、代わりにハウシュカ&ダスティン・オハロランがノミネートされましたね。全体的に作品賞に関わる映画から順当にノミネートされている感じでしょうか。また作曲賞はフレッシュな新人や他分野からの作曲家を選ぶ傾向があるのですが、今回はそれが如実に出てますね。そして残り1枠にはトーマス・ニューマンが13回目の候補入りを果たしました。ただ今回も無冠に終わるでしょうな…。予想は5人中3人的中しました。
歌曲賞
- City of Star(ラ・ラ・ランド)
- Audition (The Fools Who Dream)(ラ・ラ・ランド)
- Can't Stop the Feeling!(Trolls)
- The Empty Chair(Jim: The James Foley Story)
- How Far I'll Go(モアナと伝説の海)
「ラ・ラ・ランド」から2曲もノミネートされましたね。ただ票割れの危険性が増したような気もしますが大丈夫でしょうか?個人的には「Another Day of Sun」や「Someone in the Crowd」のほうが好きだったりします(笑)そしてジャスティン・ティンバーレイクの大ヒット曲「Can't Stop the Feeling!」もノミネートされました。最近ずっとこの曲聞いてます(笑)「How Far I'll GO」はPVを見た感じ主人公が船で旅立とうとしている場面で歌っている曲ですかね?
まさかポール・ヴァーホーベンの「Elle」が候補落ちするとは予想外でしたね…「ヒトラーの忘れもの」は猛プッシュしている人がいたので見たいですね…「セールスマン」はアスガー・ファルハディの新作らしいですね。そういえばまだ1作み見たことないな…
短編映画賞
- Ennemis Intérieurs
- 彼女とTGV
- Silent Nights
- 合唱
- タイムコード
すいません、全く分かりません。
- O.J.: Made in America
- 海は燃えている イタリア最南端の小さな島
- I Am Not Your Negro
- ぼくと魔法の言葉たち
- 13th -憲法修正第13条-
ランペドゥーサ島の少年の日常と島へ押し寄せる難民たちの悲劇を描く「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」、自閉症により言葉を失うものの、ディズニー映画を通じて言葉を取り戻していく少年を描く「ぼくと魔法の言葉たち」、社会問題であるアフリカ系アメリカ人の大量投獄から根深い黒人問題をあぶりだす「13th -憲法修正第13条-」など今年も気になる作品が多いですね。ちなみに「13th -憲法修正第13条-」の監督はキング牧師を描いた「グローリー 明日への行進」のエヴァ・デュヴァネイだそうな。
短編ドキュメンタリー賞
- 4.1 Miles
- Extremis
- Joe's Violin
- ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-
- Watani: My Homeland
全く分かりません…。
…さてこのようなノミネーションになった訳ですが、果たして各部門を誰が、どの映画が制するのか今から楽しみですね。受賞予想は全部門きちんと立てる予定なので、授賞式間近にはまた記事を書きたいと思います。