頭の中の感想置き場

映画、アニメを中心に感想や想いを綴っていきます

2015年秋アニメ感想覚え書き

お久しぶりです!マリオンです。アカデミー賞受賞結果の記事から約3か月間放置してました。放置していた理由は就職活動が控えていてそちらに集中しようと思い、映画やアニメを見る本数を減らし、ブログも一旦書くのをやめておりました。それでも友人からは「映画見過ぎだろ!」と言われたのですが(笑)今はある程度落ち着いてきたのでペースは遅めではありますが少しずつブログを再開していこうかなと思っています。映画の感想もかなり貯まってますしね…

 

というわけでこの記事では2015年秋アニメの感想をつらつらと書いていきたいと思います。本当は冬アニメ放送中までに書こうと思っていたのですが、結局春アニメも終盤戦に差し掛かっている時期になってしまいました。今更秋アニメかよとは思いますが読んでくれると嬉しいです。いつも通りざっくりとした内容ですがよろしくお願いします。

 

ちなみに今回から2クールアニメに関しては終了したクールで感想を書くことにしました。なので「おそ松さん」や「ルパン三世」は2016年冬アニメのときに感想を書きたいと思います。ただし分割2クールはそれぞれ終了したクールで感想を書きます。

 

それではスタート!

 

 

ワンパンマン

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鍛え過ぎたためにどんな敵もワンパンチで倒してしまうスーパーヒーローの活躍を描く。主人公サイタマが見せつけるとてつもない強さに燃えつつ、ワンパンで倒してしまうが故の手ごたえの無さに悩む姿や炭酸が抜けたコーラのようにユルい日常に思わず笑う…そんなかっこよさとシュールさのギャップがとにかく面白い。そしてTVアニメとは思えないほど目まぐるしい動きを見せる爆発やアクションはアニメ的快感に満ちていると同時に前述したギャップに寄与している…本当によくできたアニメである。また他の個性的なキャラクターの面白さや「ヒーローとは?強さとは?」という命題にきっちりと答えを示すあたりも個人的に好きなポイントだ。

 

ヤング ブラック・ジャック

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手塚治虫が生み出した人気キャラクター「ブラック・ジャック」の若き姿を描く。最初はブラック・ジャックのムキムキな上半身を見せる演出がとにかくくどくて意味不明だったのでこのアニメ大丈夫かなぁと思ったりしたものだが、ベトナム戦争や黒人差別問題など当時の社会情勢を踏まえたストーリーによってブラック・ジャックのルーツが描かれていくのはなかなか見ごたえがあったように思える。また手塚作品をモチーフにしたキャラクターの登場も遊び心があって面白い。そういえば手術シーンにてブラック・ジャックがメスで糸を紡いでいくイメージ映像のような演出がなされているのだが、アニメで実在感のある手術シーンって難しいのだろうかとふと思った。

 

ご注文はうさぎですか??

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喫茶店ラビットハウスで働くかわいらしい女の子達のほのぼのとした日常を描く日常系の第2期。女の子達のかわいらしさやツッコミの見当たらない頓珍漢で他愛のない会話は前期よりも更に磨きがかかり、オープニングからエンディングまでファンや萌えを求める難民達を骨抜きにしてしまうほどの丁寧で甘々な作りにこの作品の本気度が伺える。ただここまで甘々で萌えを深めていると、日常系にあまり興味のない自分にとってはかなり食傷気味に感じる。だがココアの姉であるモカが登場するエピソードは、前期にはない新しい彼女達の魅力が垣間見れたと同時に、物語にも新しい風が吹いたようでとても印象的なエピソードだった。

 

櫻子さんの足下には死体が埋まっている

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平凡な高校生と名家のお嬢様で異常なまでに骨が大好きな標本士が様々な骨を巡る事件に遭遇するミステリー。殺伐とした殺人事件などが起こるかと思いきや、何気ない日常にフッと姿を現す骨という遺物(異物とも言え換えられる)から隠された想いや真実を見つめ直すドラマ的要素が強く、深い味わいを残してくれる。特に主人公の担任教師が遭遇した過去の事件を巡る話は、様々な事件の裏に潜む男の存在の表面化と交錯する人間ドラマがとてもスリリングだ。そんな隠れてしまった想いや真実を主人公達が丁寧に解きほぐしていく過程も丁寧で、今後もどうなっていくのか気になる1本だ。ただこれならアニメより連続ドラマで見てみたかったような気がしないでもないが…

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想

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魔法や超科学が存在する架空の日本を舞台に超人や宇宙人の管理や取り締まりを行う超人課の活躍を描く。まず当時の世相や文化、ロボットものや魔法少女、特撮ヒーローへのオマージュが散りばめられる世界観がとても魅力的で自分の好みにかっちりハマった。だがそれ以上に「何が正義で何が悪なのか?」という「ダークナイト」と肩を並べるほどのテーマを巧みな時系列シャッフルを駆使して描き出す緻密なストーリー展開に唸らされる。なんだか浦沢直樹の漫画を読んでいるみたいな気分だ。ここまで考えさせられると共に好きな要素がたくさんある作品は久しぶりかもしれない。ああ早く第2クールが見たい!

 

ランス・オブ・マスクス

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幼い頃から騎士道を叩き込まれた青年と彼の騎士姿をナイトランサーとして憧れる少女の物語。ラノベ原作特有の荒唐無稽な設定を持つ今作だが、ストーリーに関しても荒唐無稽極まりない展開の連続で回を重ねるごとにどんどんどうでもよくなっていく。説得力のない設定とストーリーを並べても主人公は全然かっこよく見えないし、なぜ求められるのか全く分からない。そんな状態でハーレム展開的なギャグ回なんて挟まれるものだから鑑賞中はかなりストレスを感じた。そしてキャラクターデザインもはっきり言ってかわいくないし、どの顔も同じに見えるほどのっぺりとして見える。今どきこのデザインはどうなんだろうか…

 

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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孤島にそびえ立つハイテク研究所で起こった天才少女密室殺人事件に巻き込まれた大学教授と女子大生が事件解決に挑むミステリー。1話1話を丁寧に使って謎を解きあかしていくパートと天才少女の過去を巡るパートの二つの時系列で描いていくのだが、どの情報を提示してどうやって導いていくのかというミステリーの魅せ方がとても上手で本当に小説を読んでいる気分になる。もちろん全編に渡る冷たい雰囲気や哲学的描写などアニメである意義がすごく感じられるし、冷たい雰囲気によって人間の面白さがより一層浮かび上がって見えるのには思わず唸らされた。あとオープニングとエンディングもオシャレで印象的だった。

 

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)

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魔力はないものの剣術だけは最強である主人公が、最強と呼び声高い皇女との出会いを機に学園一の称号を目指す姿を描く。よくある学園異能バトルアニメかと思いきや、少年漫画らしい熱い展開や苦闘の数々、見応えたっぷりのアクションシーンなどこのアニメならではの異彩がきちんとあってとても好印象だ。だがヒロインの存在が主人公とスケベな展開をさせるためだけの中身のないキャラクターにしか見えない。特に主人公とカップルになる葛藤もなく瞬時にメロメロになったかと思えば、すぐにバカップル全開のイチャイチャぶりを見せつけられるのには開いた口が塞がらない。過剰なエロ描写も必然性を感じないどころかはっきり言って不快だった。

 

学戦都市アスタリスク

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古流剣術を受け継ぐ青年と最強の呼び声高い皇女がパートナーを組み、各勢力の思惑が渦巻く武術大会に挑む姿を描く。同クールで設定や展開がほどんど同じ「落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)」と比べるとまぁ落ち着いて見ることが出来る内容だったとは思うのだが、いかんせんこの作品ならではの面白さや異彩が全く見いだせない。特に目を見張るような劇的な展開や場面もなく、テンプレと呼ばれる内容がただただ展開されていくだけだし、そのテンプレも正直幼稚にしか見えないし…。テンプレであることはいいのだが全く持って無個性なのはどうなんだろうか。2クール目でこの印象が逆転することはあるのだろうか?

 

終わりのセラフ 名古屋決戦編

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謎のウィルスによって滅亡の危機にある人類と吸血鬼との戦争に振り回されるある2人の青年達の運命を描く。遂に人類と吸血鬼との全面対決に発展し、アクション面でも主人公の葛藤、隠された秘密にも拍車がかかっていく。これは面白くなりそうだと思いきや、最後の最後で広げ過ぎた風呂敷を強引にたたんでしまったために、最後あたりが駆け足になってしまった。あと大軍同士の戦いの場面になると途端に作画のボロが見えてしまう。もう少しそういったところが丁寧であればもっと好きになることができたのだが…やはり終わり方というのは大切だなと改めて感じた。惜しい作品だ。

 

コメット・ルシファー

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鉱石採取が趣味の少年が迷い込んだ鉱山脈出会った謎の少女との冒険に出る姿を描く。はっきり言ってキャラクター、設定、脚本全てが薄っぺらで退屈、そして投げっぱなしというとんでもない作品だ。冒険ものなのに冒険に出るまでだらだらと日常回が続き、やっと冒険ものっぽくなったと思ったら唐突にキャラクターは死に、主人公はあっけなくその葛藤を乗り越え、ロボットは勝手に進化し、主人公が何もせずともロボットや仲間が頑張って解決する始末…唯一よかったのはオープニングの曲ぐらいか。ワクワクさせてくれる展開もなければ、オリジナルアニメの特権である未知の物語への期待が一切感じられないアニメだった。

 

俺がお嬢様学校に庶民サンプルとしてゲッツされた件

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庶民代表としてお嬢様に庶民の生活を教えるために強制的にお嬢様学校にやってきた男子高校生の生活を描くドタバタコメディ。突飛な設定ながらもお話次第では面白くなりそうな予感がしていたのだが、残念なことにギャグが不快なレベルでスベッていて救いようがない。「お嬢様=世間知らず」という前提のネタ自体はいいのだが、信号機も分からないようなバカみたいな描き方をしていてすごく不快だし、お嬢様と庶民のギャップが生きる場面に乏しい。またネットだけで盛り上がっているような内輪ネタも恥ずかしくて見てられないし、キャラクターもイライラする奴ようなバカばかりで全く楽しめなかった。本当に苦行だった。

 

ノラガミ ARAGOTO

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ジャージ姿でデリバリーゴッドとして活躍するマイナーな神様と彼に出会ったことで半妖となってしまった女子高生の活躍を描く第2期。前期同様によくまとめられているなと感心してしまう素晴らしいストーリーテリングは健在だ。前半は前期で匂わされた毘沙門天との確執を巡る騒乱と毘沙門天の過去に潜む優しさ故の悲劇にフォーカスが当てられ、後半では恵比寿と共に黄泉にあると言われる言の葉を入手するための戦いに挑む。そんなスぺクタルな出来事で楽しませてくれるだけでなく主要キャラクターの日常や成長もきっちりと描かれる。アクションも作画も安定しているし文句の付けどころもない。いつか作られるであろう第3期もとても楽しみである。

 

あにトレ!EX

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かわいい女の子達と一緒にトレーニングをする5分アニメ。ちょうど運動しようと思っていたときにこのアニメを見たので腹筋とか腕立て伏せのやり方などとても参考になったし、癒しも感じられた。ただあの杜撰な3Dモデルのダンス講座はいらない。せめてクオリティを万全にしてくれ。それにしてもよくあれでOK出たなぁ…

 

 

 

ふぅ…やっと書き終わりました。最終的に秋アニメは14本完走することができました。夏と比べるとかなり見る本数は落としたと思います。それにしても今期はなぜか地雷級の作品に多く当たっちゃったんですよね(年間ワーストに入れた作品が5本!)。とりあえずいろいろ見てみようというスタンスで見てみたんですが…今後もこれ続けるか迷うな。

 

という訳で2015年秋アニメ感想覚え書きはここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました。そして同時に2016年冬アニメ感想覚え書きも一緒に投稿されているはずなのでよかったらどうぞお読みください。