第88回アカデミー賞ノミネーション予想
いよいよ1月14日、映画の祭典とも呼ばれる第88回アカデミー賞のノミネーション発表が行われます。自分は毎回アカデミー賞のノミネーションと受賞予想をするのが日課で、今まではTwitterで予想を書いていました。
そこで今回からはブログにてアカデミー賞のノミネーションと受賞予想を書いていこうと思います。まずはノミネーションの予想です。受賞予想は授賞式直前にしたいと思います。今回ノミネーション予想する部門は作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞の主要6部門、そして長編アニメ映画賞、作曲賞です。作曲賞は自分がスコアサントラ好きなのでいつも予想する部門の中に入れてます。
あと断っておきますけど、自分の予想精度はそんなに高くないです(笑)あくまで参考程度でお願いします。それではまず作品賞から!
作品賞
- スポットライト 世紀のスクープ
- マッドマックス 怒りのデス・ロード
- レヴェナント 蘇りし者
- マネー・ショート 華麗なる大逆転
- ブリッジ・オブ・スパイ
- キャロル
- ルーム
- インサイド・ヘッド
- オデッセイ
次点:リリーのすべて、ストレイト・アウタ・コンプトン、ボーダーライン、スティーブ・ジョブズ、クリード チャンプを継ぐ男、Brooklyn、Ex Machina、ヘイトフル・エイト
作品賞は第84回からノミネートされる本数が5~10本の間という曖昧な規定になったためにかなり予想がしにくい部門。しかも今年は頭一つ飛び抜けているような作品があまりないような印象もあって更に予想が難しく感じる。
まず今回は9本で予想を立ててみた。理由はこのルールになってから行われた4回のアカデミー賞のうち、3回が9本だったからである。ラインナップとしてはとりあえず前哨戦で大きくリードしている「スポットライト」、「マッドマックス」やゴールデン・グローブ賞などで大きく目立っていた「レヴェナント」、「オデッセイ」は確実と予想。ただ娯楽作でしかも荒々しい「マッドマックス」がきちんと入るのかはちょっと不安ではある。
そしてやはり絶大な人気を誇るスピルバーグの新作「ブリッジ・オブ・スパイ」やピクサー復活作「インサイド・ヘッド」で華を添える。アニメ映画がノミネーションに入ることは稀だが今作の熱狂的な支持を見た感じだと十分にあり得る気がする。あと批評家から絶大な賛辞を得ていた「キャロル」「ルーム」を予想に入れた。ただこの2作は作品賞を占う上で重要なアメリカ製作者組合賞を逃しているのがネック。「マネー・ショート」は今後の伸びしろが大きそうなので予想に入れてみた。個人的願望ならば「クリード」や「ボーダーライン」なんかノミネートされたら嬉しいななんて…。
監督賞
- ジョージ・ミラー(マッドマックス 怒りのデス・ロード)
- リドリー・スコット(オデッセイ)
- トーマス・マッカーシー(スポットライト 世紀のスクープ)
- アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント 蘇りし者)
- スティーブン・スピルバーグ(ブリッジ・オブ・スパイ)
次点:トッド・ヘインズ(キャロル)、アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)、レニー・アブラハムソン(ルーム)、クエンティン・タランティーノ(ヘイトフル・エイト)、トム・フーパー(リリーのすべて)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ(ボーダーライン)
監督賞は作品賞のノミネーション予想と直結している作品を監督している人で、尚且つアメリカ監督組合賞にノミネートされたジョージ・ミラー、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、トーマス・マッカーシー、リドリー・スコットは確実と予想。ちなみにアメリカ監督組合賞ではアダム・マッケイが選ばれたが、自分は残り1枠を言われなくても票を集めそうなスティーブン・スピルバーグを予想に入れてみた。個人的願望ではアダム・マッケイ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、トッド・ヘインズがノミネートされると嬉しいが果たして?
- マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)
- レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント 蘇りし者)
- エディ・レッドメイン(リリーのすべて)
- ブライアン・クランストン(トランボ ハリウッドに最も嫌われた男)
- マット・デイモン(オデッセイ)
次点:ジョニー・デップ(ブラック・スキャンダル)、マイケル・B・ジョーダン(クリード チャンプを継ぐ男)、トム・ハンクス(ブリッジ・オブ・スパイ)、スティーヴ・カレル(マネー・ショート 華麗なる大逆転)、ウィル・スミス(Concussion)
主演男優賞はまずエディ・レッドメインとマイケル・ファスベンダーは役が実在の人物+スターパワーの組み合わせでノミネートされ、作品に勢いがあるレオナルド・ディカプリオやマット・デイモンもあっさりノミネートされると予想。そして最後の1枠には意外な人気を伺わせたブライアン・クランストンを入れてみた。実在する人物を演じたこと+スターパワーの組み合わせではジョニー・デップやトム・ハンクス、ウィル・スミスも捨てがたいが、予想に挙げた二人と比べるとあまり前哨戦で活躍できていないことから少し難しそうだ。でもアメリカ映画俳優組合賞でノミネートされたジョニー・デップならいけそうな気配も感じる。
主演女優賞
- ブリー・ラーソン(ルーム)
- シアーシャ・ローナン(ブルックリン)
- アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)
- ケイト・ブランシェット(キャロル)
- シャーリーズ・セロン(マッドマックス 怒りのデス・ロード)
次点:シャーロット・ランブリング(さざなみ)、ルーニー・マーラ(キャロル)、ジェニファー・ローレンス(Joy)、エミリー・ブラント(ボーダーライン)
主演女優賞は前哨戦で一騎打ちを繰り広げたブリー・ラーソンとシアーシャ・ローナンは確実にノミネートされると予想。だがここからが難しくてまず「キャロル」のルーニー・マーラと「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルが主演と助演のどちらでプッシュされるのかが予想しにくい。まだルーニー・マーラはケイト・ブランシェットがいるので助演に回されてもおかしくはないのだが、「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルに関しては前哨戦で主演と助演のどちらもノミネートされていて読みにくい。自分は主演プッシュと思っているのだが果たして?そして個人的プッシュとしてフュリオサ隊長ことシャーリーズ・セロンを予想に入れてみた。ただ最後の1枠についてはシャーロット・ランブリングが入りそうな気はする。
- シルヴェスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男)
- マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)
- クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
- トム・ハーディ(レヴェナント 蘇りし者)
- ベニチオ・デル・トロ(ボーダーライン)
次点:マイケル・キートン(スポットライト 世紀のスクープ)、マーク・ラファロ(スポットライト 世紀のスクープ)ポール・ダノ(ラブ&マーシー 終わらないメロディ)、マイケル・シャノン(ドリーム・ホーム 99%を操る男たち)、イドリス・エルバ(ビースト・オブ・ノー・ネイション)、ジェイコブ・トレンブレイ(ルーム)
まず前哨戦で目立ちまくっているマーク・ライランスとゴールデン・グローブ賞でのスピーチも印象的だったシルヴェスター・スタローンは絶対に外せない。だが残り3枠はどの候補も横一線でとても難しい。とりあえず作品に勢いがありそうなトム・ハーディと会員からの人気が高そうなクリスチャン・ベール、個人的願望でベニチオ・デル・トロを予想に入れてみた。作品のパワーでは「スポットライト」組も捨てがたいが票割れの危険性を考慮して予想から外した。次点のなかではジェイコブ・トレンブレイが入る可能性が最も高いと思う。
- アリシア・ヴィキャンデル(エクス・マキナ)
- ルーニー・マーラ(キャロル)
- ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)
- ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)
- クリステン・スチュワート(アクトレス 女たちの舞台)
次点:エリザベス・バンクス(ラブ&マーシー 終わらないメロディ)、ジェーン・フォンダ(グランド・フィナーレ)、ヘレン・ミレン(トランボ ハリウッドに最も嫌われた男)、レイチェル・マクアダムス(スポットライト世紀のスクープ)
まずルーニー・マーラはケイト・ブランシェットに主演でノミネートさせるかわりに助演でノミネートされると予想。そしてアリシア・ヴィキャンデルは前哨戦での結果を見る限り「リリーのすべて」ではなく「Ex Machina」でノミネートされると予想。つまりアリシア・ヴィキャンデルはWノミネートもありえるというわけだ。 あとは前哨戦での結果とカムバックスターとしてのポテンシャルからジェニファー・ジェイソン・リー、会員からの人気の高さが伺えると同時にゴールデン・グローブ賞でサプライズを起こしたケイト・ウィンスレット、批評家向けの賞ばかりではあるものの勢いのあるクリステン・スチュワートを予想に入れてみた。もしかしたら作品の勢いからレイチェル・マクアダムスもいけるか??
長編アニメ映画賞
前哨戦ではほとんどの賞がこのノミネーションだったのでアカデミー賞でもそれは揺るがないだろう。日本人としては思い出のマーニーが健闘してくれると面白いのだが厳しいだろうか?
作曲賞
- ジャンキーXL(マッドマックス 怒りのデス・ロード)
- ジョン・ウィリアムズ(スター・ウォーズ フォースの覚醒)
- エンニオ・モリコーネ(ヘイトフル・エイト)
- カーター・バーウェル(キャロル)
- アレクサンドル・デスプラ(リリーのすべて)
次点:トーマス・ニューマン(ブリッジ・オブ・スパイ)、マイケル・ジアッキーノ(インサイド・ヘッド)、ハワード・ショア(スポットライト 世紀のスクープ)、ヨハン・ヨハンソン(ボーダーライン)
まずジョン・ウィリアムズとエンニオ・モリコーネの二大巨匠は絶対に外せない。特にエンニオ・モリコーネに関しては前哨戦でも申し分ない成績を残している。あとは会員から人気の高いカーター・バーウェルとアレクサンドル・デスプラも多分ノミネートされるだろう。そしてこの賞はフレッシュで他分野からの人選を多く選ぶ傾向があるので残り1枠にジャンキーXLの名前が入ると予想した。ただもしジャンキーXLがダメならば無冠の帝王ことトーマス・ニューマンか同じく会員人気がおそらく高いであろうマイケル・ジアッキーノが入るかもしれない。作品の勢いという意味ではハワード・ショアも侮れない。
…というわけで自分はこのように予想してみました。さぁ実際のノミネーションでは予想通りになるのか?それともビッグなサプライズが待っているのか?なんとなくでもいいので個人個人で予想をしてみるとアカデミー賞がもっと楽しく感じられるかもしれませんよ?